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東京都

作・演出・出演  工藤丈輝

舞踏公演「飴玉☆爆弾』

東京戯園館

2020年03月04日
2020年03月08日
終了済み
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連綿とした民俗の血脈と現代性の荒野との相剋をえがいた本作に、世界を刺激しつづける超絶ミュージシャンズが参入。芸歴30年を迎えて尚、濁りなく硬質な工藤丈輝の舞踏との共犯のもと、かつて見ない魔術的空間が日替わりに展開される…。



内容
舞踏家工藤丈輝による舞踏ソロ作品。2018年12月、東京にて初演され、のちにロシア、アメリカにおいて上演された。
今回は日によって異なる音楽家をよぶことによって、従来の「舞踏」や「暗黒舞踏」の解体作業と、あらたなる語彙の開拓を企てる。

本作のベースになったのは2007年作品の「業曝(ごうざらし)」で、欧米はじめアジア、イスラエル、中南米でも喝采を受けた。内容は工藤の故郷、宮城県の民俗神オシラサマのシーンより始まり、とたんに場は荒涼とした現代、瀕死の鳥が汚染された地の風にさらされている。焼け爛れた廃虚に踏み惑う人物が大破局に直面し、その果てに可笑しげな救済の神(デウス・エクス・マキーナ)が現われて、世界を平らかにおさめる......。と、作品の主題は連綿たる民俗的な血と現代性の荒野の相剋をえがいている。

飴玉爆弾とは一見するに甘く愛らしい表現、しかし口に含んでみればそれは虚飾で、中味は触れるべからざる危険な弾薬が仕組んであるようなもの。・・・・・・これまでの工藤作品に見られたさびついた荒廃性のようなものは影を潜め、明るい色彩の飛んだ世界観が提示される。

創作というものがその都度自己を更新してゆく行為だとすれば、再演というものは不可能なはずで、次作は前作に対する批判でなければならない。テキストは存在し、おおよその構成はたどられるが、間あいだは肉体と音との密度あるからみとなり、ある種の肯定的なせめぎ合いとなるであろう。

音楽家には、激しいノイズ音楽で世界を震撼とさせた灰野敬二。いまもってジャズの先端を走りつづけるアルトサックスの林栄一。クラブ文化の草創期から独自の音性を追求してやまないDJの小林径。舞踏のみならず舞台の音響/音楽の重鎮として特異の存在感をみせる曽我傑。日本人離れしたリズム感の持ち主として幅広い活動をみせるパーカッションの外山明。近年、成長華々しく彫琢の深い音で人びとを魅了するベースの瀬尾高志。いまや世界が注目するDJのHakobuneなど日ごとに色とりどりの音空間が展開される。


全席自由

3,500円

座・高円寺1

〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-1-2

TEL: