「産後クライシス」という言葉を少し前から耳にするようになりました。「子どもが生まれると女性は子どもを第一優先に考えるように自然と体がそうなる」そうです。人間の動物としての本能だと思います。人間の動物としての本能、体の部分は変わっていないのに、生活する場所の環境、社会はどんどん形が変わってきています。
子どもを育てるための『本能』が、今の人間という生き物の生き方・環境とズレてしまい合わなくなってしまったのではないかしら。
だからどうしようもない苦しさを感じてうまくいかなくなってしまう人々が増えてきてしまったのではないかしら。
この『ズレ』は本能か環境のどちらかが変わらないと解消しないと思います。
『ズレ』をそういうもんだと受け入れることも出来ず、『ズレ』に合わせてうまく変わることも出来ず、苦しく思いながら、それでも今の世界でなんとか家族を愛して生きていきたいということ。
その愛情が果たして幸せに繋がるのかどうかももうわからないけれど、それでも出来れば、このお話の場合は、幸せに繋がってほしい。そんなお話です。
(あらすじ)
サラリーマンが一人、水族館で魚を見て誰にともなくつぶやきます。
「魚は、いいなぁ」
一匹の魚が応えます。
「魚に、なりたいの?」
水族館でも何気なく自然の営みを続ける「魚」と、人間という生き物の本能に翻弄されてまるで網の中で動けなくなってしまったような「男」。
男と魚の会話から泡の様に浮かんで消える、家族の形を描きます。
〈ぐにゃり〉
主宰・谷岡紗智の気が向いた時に活動している福岡の演劇ユニット。2012年より活動。今までに『家出』(2012年)、『台風』(2013年)、『怪奇!!蛸人間誕生』(2014年)『絶海と孤島』(2016年)(以上すべて作/演出:谷岡)、『野ばら』(2016年)(原作:小川未明・脚色/演出:谷岡)の5作品を上演。第1回公演『家出』が九州戯曲賞大賞を受賞。現実をぐにゃりとねじ曲げたような舞台を作りたい。
- 美術
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- 森一賀
- 制作
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- 平埜香里
- 作・演出
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- 谷岡紗智
- 出演
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- とうどうせいら
- 薔薇園花江
- 渡部光泰(village80%)
- 舞台監督
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- 別府 由利子
- 音響
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- 金澤ヒサノリ
- 声の出演
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- 峰尾かおり
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前売予約(別途ドリンク代)
- 1,500円
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当日(別途ドリンク代)
- 2,000円
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学生(別途ドリンク代)
- 1,000円